ricebirdgarden’s blog

娘との絵本をめぐる冒険&おうち英語

【4歳おうち英語記録】オンライン英会話9か月目

絵本好きでおしゃべりが好きな娘。なんとなく英語はやったほうがいいのでは?という話を夫とし週1回のオンライン英会話をスタートさせて9か月となった。

 

最初はレッスンも成立せず、タブレットやパソコンを持って娘を追いかけまわしていただだけだったが、最近はその頻度が4回に1回ほどに落ち着いてきた。私が何かしたのが功を奏したというよりも、娘がただ単純に成長してきたのだろう。5歳(年中さん)になればもう少し座っていられるようになる気がする。もうそこは娘の成長を待つしかない。

 

週1回のオンライン英会話を始めるようになって、耳を育てようと思うようになり、さまざまなものを試してきた。我が家の一番の英語教材はおうち英語界隈で定番のYouTubeである。まったく英語耳が育っていなかった間はsupre simplesongs一択。ひたすらこれをかけ流していた。ありがたいことに娘はこれが気に入り、歌が好きなこともありよく見た。見ているうちに流れてくる単語と動画の内容がつながり、簡単な単語はどんどんインプットしていったように思う。

 

オンライン英会話の先生のおかげもあり、週1でしかレッスンしていない割にはそれなりに語彙は習得しているように思う。おそらく、まだ発音はできないけど聞けばわかるという単語を入れればかなりわかっていそうである。super simplesongsで始まった娘の英語学習はいつの間にか、今ではThe Octonauts(進め!オクトノーツ!)まで進んだ。

 

オクトノーツはネトフリで日本語バージョンも楽しむほどハマっている。感心するのは日本語でだけ見たいと言わないこと。自分なりのペースで日英それぞれのバージョンで楽しんでいる。キャラクターそれぞれの決め台詞などはいえるようになったし、私が知らない英単語をつぶやいていることもある。耳が育ってきたのだろう。長野県のド田舎で、ネイティブスピーカーが存在せず、親もまったく英語が話せないのに大したもんだと日々感心するばかりである。

 

英語が理解できないうちはネイティブスピーカーよりは、バイリンガルの日本人講師が推奨されることが多いと思う。フィリピン国籍の方のオンライン英会話はすっかり定番だが、その先生たちもある程度の日本語のフレーズは知っていると聞く。

 

けれど娘とうまくいく先生はネイティブの先生なのだ。これは、我が家が登録しているオンライン英会話サイトの傾向かもしれないけれど、娘は日本人の先生のレッスンスタイルがつくづく合っていない。要するに授業形式が嫌いなのだ。先生がその日やると決めたレッスン内容(先生の土俵)に引っ張られるのが嫌なのだ。ネイティブの先生は、娘の周りすべてのものが教材になるから娘の土俵に入ってきてくれる。それがおそらくうれしいのだと思う。

そして何よりそこに「英語を話す」必然性がないことをすでに気付いている。なぜ英語を苦労してこの人に話さなくてはならないのだといった感じだ。先生はマルチリンガルで、日本で暮らしていた経験もお持ちだからおそらく日本語もある程度わかっている。でもやっぱり英語が母国語の人の存在感は違う気がする。

 

そして、仮に娘がふざけてリピートしなかったり、答えなかったりしても絶えずリアルタイムの英語が浴びられる。これがネイティブのレッスンを受ける最大のメリットに思う。本当に素晴らしい生の教材になる。

日本語を獲得していくときも多くの子供は親から言葉を浴び続ける。「お花が咲いてるね。きれいだね。」「どこにいくの?」「今日は暖かいね。」こうやって自分の動きや目に映るものを日本語という言葉でラベリングされていき、知らず知らずに覚えていく。

 

今、娘が先生にやってもらっているのもまさにこれなのだ。インプット量が十分でないうちにオンライン英会話をはじめても効果は薄いとよく言われる。確かに、大人がやればそうだと思う。けれど、小さなこどもはそうではないと9カ月続けてきて思う。娘がひっくり返ればWhat are you doing?と言ってもらい、レゴを見せればIt's nice!と言ってもらう。先生は当然語学を教えるプロなので、そこにさまざまな単語を放り込んでくれる。そのときはわからなくてもなんとなく頭に残り、YOUTUBEなどを視聴した際に再びその単語に出会うと、おそらく「前先生も言ってたな」となっているのだ。それを繰り返し繰り返し、何度も同じ単語やフレーズに出会っていき身についていく。

 

このレッスン内容が嫌だ!と娘が言えば、多くの先生はじゃあこれは?じゃあこれは?と新しものを用意してくれる。でも、今お世話になっている先生は違う。「そういうときは英語で〇〇」というのよ。と教えてくれる。「New game please」「I don't want to play」とかをリピートさせようとしてくれる。英語を学ぶというより、英語で会話しようとしてくれるその姿勢が娘は心地いいのだろう。

 

とにかく英語習得は時間が大切と言われるのはこの作業を膨大に繰り返す必要があるからだと思う。そしてそれをしても苦にならないのが小さいころから始めるメリットだろう。同じ動画を何度も何度も繰り返せるのだ。大人は意識的にやらないと、よっぽどハマった動画以外はできないけれど、子供は違う。何時間でも見ていられる。

 

英語学習を始めたときは、いったいこれからどうやって身についていくのだろうと不安になったほどだったが、ここ数日で急にレベルが上がってきた気がする。ネット上のスーパーキッズたちの英語を見ていると、うちは到底そこまでたどり着けないだろうとか、このスタイルや教材があっていないから伸びないのだろうかとか、とにかく悩む。おうち英語界隈は怪しげなビジネスも横行しているし、英語が話せない親が進めるおうち英語はいいカモにもなってしまう。

 

けど、やれることはシンプルだ。英語を大量に聞かせ、時折アウトプットさせるだけ。やり方はその子にあったものを探し選び続けるのだ。