ricebirdgarden’s blog

娘との絵本をめぐる冒険&おうち英語

娘とたどっていく絵本の世界④14ひきのシリーズ

ノンタンを皮切りに、絵本の世界の楽しさを知った娘が次にはまったシリーズが、14ひきシリーズだった。こちらは、幼児絵本の王道中の王道と言えるだろう。いっくん、にっくんと10人きょうだいと、その両親、祖父母のねずみ家族の日常をつづっている。

 

この絵本の大きな魅力はやはりなんといっても絵画のような美しいイラストだろう。見開き2ページを仕上げるのに、いったいどれくらいの時間をかけただろうと思うほどの詳細さで、その書き込みの細かさは植物細密画を見ているような気にすらなる。

 

当然、14ひきたちは空想のねずみたちだけど、そのほかはすべてリアルな自然にあふれている。日本の四季の美しさに触れながら、そのときどきに登場する動植物をこれでもかというほどの細かさで描いている。図鑑を眺めるのが好きな子供はおそらくヒットするのではないだろうか。

 

私たち家族は長野県に暮らしており、私の出身地である大阪より圧倒的に自然が豊かだ。ともすれば、町内放送で、クマの出没がアナウンスされるほど山が身近だ。娘の遊び相手はもっぱらカエルやバッタやカナヘビ。当然、14ひきのシリーズの世界も楽しかったのだろう。とくに、末っ子のくんちゃん、とっくんには思い入れが強く、彼や彼女らがこけたり泣いたりしたときは寄り添うような言葉をかけている。

 

時折登場する、14ひきの食事シーンも魅力的だ。どんぐりパンやお父さん特製スープ、みんなで積んだ木苺ジュース、みんなでついた餅など。食卓を囲むシーンが暖かで、ゆるやかで、穏やかなのもとても心癒される。自然遊びの入り口に、この絵本はとてもおすすめだ。